RADクラスについて

  RADクラスの受講は世良バレエで学ぶ上での、大きなメリットの一つです。 

バレエ技術の上達を望む、全ての生徒さんへ受講をお勧め致します。

 

ここでは、RADのクラス編成と、RADシラバスを用いての世良バレエでのレッスン内容についてご説明しています。 

RAD組織や教授法についての詳しい説明は RADとは? をご参照ください。

◇RAD試験に向けての進め方

◯レッスン

 

RADクラスは通常のレッスンとは異なり、毎年5月〜6月下旬頃に実施されるRAD試験に向けて一年を通してシラバスの内容を学ぶクラスです。

 

7月〜年末くらいまでに試験内容のステップや振り付けを少しずつ学び、冬休み時期に2〜3日間行う特別レッスンにて、ダンス等の応用的な振り付けを覚えます。

年明け〜春にかけては、これまで覚えた降りやステップにさらに磨きをかけていき、春休みに行われる2回目の特別レッスンで最後の仕上げを行い、完璧に近い状態で試験を迎えられるよう準備していきます。

5月の試験の直前には本番とほぼ同じ状況で模擬試験を行います。

 

9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月
振り入れ・練習

冬休み・

特別レッスン

春休み特別レッスン・

試験申し込み

模擬試験 &

グレード試験本番

結果通知・面談

振り入れ

夏休み 

◯試験結果通知

 

結果通知の時期はRAD本部の意向により決まるため、毎年前後しますが、大体夏休み期間〜秋ごろにかけて試験結果が通知されます。

細かく分けられた10個の採点項目を、それぞれ10点満点の、総合100点満点で採点されます。

 

試験結果通知の際には点数によってメダルバッジがそれぞれの生徒に配られます。

このうち75点以上の好成績の生徒には金メダルのバッジが付与されます。

世良バレエ教室ではほぼ全員の生徒がこの金メダルを獲得できるようレッスンを行なっております。

 

試験結果が通知され次第、受験した生徒全員と、その保護者、講師の3者での面談を行います。

この面談で試験結果やレッスンのフィードバックと、次のグレードへ進むかどうかなどの相談を行います。


RADのクラス分けについて

RADのクラス分けは大きく分けて3種類あります。

一つはグレードと呼ばれる、8つのレベルに分けられたクラス、もう一つはプロフェッショナルを目指すためのヴォケーショナルと呼ばれるクラスです。

そしてグレードのシラバスを学ぶ前に、基礎的なトレーニングを行う幼児のためのクラスの3つです。

以下で、全てのクラスについてご説明致します。

◯Pre Praimary (プリプライマリー)とPraimary (プライマリー)

この二つのクラスは、3歳からの幼児を対象とするクラスです。

クラシックバレエのワガノワ式など、多くのメソッドには小学校中学年くらいからのものしか教授法が確立されていない事が多いですが、RADでは解剖学や心理学など、様々な面から幼児の教育についての研究を進める事で、幼児でもクラシックバレエの基礎が学べるシラバスを作り上げる事ができるようになりました。

 

Pre Praimary (プリプライマリー)

3歳から年長くらいまでが対象のクラス。

受験資格は5歳以上となります。

 

Primary(プライマリー)

年長から小学校低学年くらいまでが対象のクラス。

バレエに必要な美しい立ち方・カウントの取り方や音楽に合わせて踊る能力は

このクラスの試験を終えられた場合、十分に身についています。

◯Grare(グレード)

グレードと呼ばれる8つのクラスは、児童〜青年くらいまでの子供達のために作られたものです。

それぞれ最低年齢は定めてありますが上限はなく、年齢にもよりますが全てのクラスを順番に受講する事で、基礎の理解が格段に深まり、ヴォケーショナル以上のレベルでの習得度合いに大きく影響すると考えられます。

Grade1〜Grade2

小学校低学年から3、4年生くらいまでに学ぶクラス。

通常のレッスンの他にキャラクターと呼ばれる、専用のシューズ・スカートを用いてのダンスが始まります。

Grade2からはバーレッスンも始まります。

Grade3〜Grade5

小学校中学年から中学生くらいまでが学ぶクラス。

Grade5まで全てのクラスのグレード試験を受験する事で、ジュニア向けの基礎的な身体の使い方は十分に身に着きます。

Grade6〜Grade8

このクラスは、これまでのグレードで学んできた事に更に磨きをかけるクラスです。

Grade5の試験を終えた時点で、ヴォケーショナルに進むか、グレードを引き続き学ぶかを担当講師と相談して決めます。

こちらに進む場合、ポワント(トウシューズ)はレッスンでは使用しません。

◯Vocational(ヴォケーショナル)

Vocationalクラスは、本格的にダンサーや講師などプロを育てるために作られた、 6つのクラスからなるRADのプログラムです。

プロを育てるとは言っても、バレエを習うにあたって、”趣味程度”といった概念は存在しないと私共は考えます。

トウシューズを使用して、バリエーション等の曲を舞台で美しく踊れるようになる事が、バレエを習っていると言える最低ラインであり、その為にはこのVocationalクラスのIntermediate以上の実力は必要です。

Intermediate Fondation(インターミディエイトファンデーション)/

Intermediate(インターミディエイト)

Intermediate Fondation・Intermediateはヴォケーショナルの最初のクラスです。

小学校4年生(ポワントが使用できる最低年齢)以上が対象になっており、レッスンでもポワントを使用し始めます。

Intermediate以上は飛び級が不可となり、試験に合格しなければ次のクラスを受験することはできなくなります。

またIntermediateの試験に合格すると、RAD登録教師のための資格試験を受ける事ができるようになります。

Advanced Fondation (アドバンスド ファンデーション)

Intermediateを合格している、かつ中学生以上の生徒を対象としたクラスです。

実際にクラシックバレエのダンサーとして活躍するために最低限身に付けておくべき技術を身に付けます。

Advanced1(アドバンスド1)

Advanced Fondationを合格している、かつ中学2年生以上を対象としたクラスです。

このクラスに高得点で合格できる技術を身に付けられれば、プロフェッショナルとして十分に活躍できるだけのレベルに達していると考えられます。

Advanced2

Advanced1を合格している、かつ中学3年生以上を対象としたクラスです。

国内で試験を受けられるRADの最高クラスです。

このクラスをディスティンクション(75点以上の高得点)で合格した生徒には、英国で行われるソロシールアワードを受験する資格が与えられます。

Solo Seal (ソロシール)

RAD本部がある英国ロンドンで行われる、RADの最高レベルの試験です。

試験内容は、一般に非公開とされています。

受験資格を得られた時点で、プロフェッショナルとしてもハイレベルな技術を習得しているとみなされます。

国内・海外問わずバレエ団等で活躍される事を応援致します。